アメリカ社会 American public 2004 5 8
「NIKKEI NET マネー&マーケット」には、こういう記事があります。
アメリカの株式市場では、
「金利急騰による景気の腰折れを懸念する売りが次第に膨らんだ。」
「原油高が個人消費の減速を招くとの見方も売りを誘い、
結局、ダウ平均は、この日のほぼ安値圏で取引を終えた。」
これは、日本人には、わかりにくいでしょう。
貯金民族である日本人には、金利急騰は、うれしいニュースでしょう。
さらに、最近の日本は、高齢者大国になりつつあります。
高齢者は、年金と貯金で生活していますので、
金利上昇は、よいニュースです。
しかし、アメリカでは、金利上昇は、うれしくないのです。
アメリカでは、「消費文化」というか、「借金文化」があります。
だから、金利急騰は、悪いニュースなのです。
次に、「原油高が個人消費の減速を招く」についても、
わかりにくいでしょう。
日本は、鉄道が発達していますので、
それほど、日本人は気にしませんが、
アメリカは、車社会です。
どこに行くにも、自動車です。
ですから、原油高になれば、ガソリンが高くなります。
そうすると、実質的に、増税と同じ効果になります。
しかし、この際、原油高を気にするよりも、
省エネルギーを考えるべきです。
石油資源は、あと、50年分、あるか。
いや、その前に、枯渇するでしょう。
人口において、
中国、インドという巨大国家が、
石油を大量消費する時代が、やってきます。
日本が、石油を大量消費していると言っても、
日本の人口は、1億人です。
中国の人口は、13億人です。